こんにちは!のとむらです。ブッシュクラフトで色々なナイフを使い比べているうちに、それぞれの特性やメリットデメリットが分かってきて・・・
自分が理想とするブッシュクラフトナイフ像が見えてきました。
そこで当ブログを通して、自分なりの研究結果をレポートしていきたいと思います。
第11弾は、バトニングに特化したナイフについてです。
バトニングとは?
ナイフを楔にして薪を割る技法のこと。
木材かゴムハンマーでブレードの背を叩いて引き裂いていくやり方が一般的です。
下に薪割り台や木の板を敷かないと、地面に打ち付けたときにほぼ100%刃こぼれするので、注意が必要な作業でもあります。
また、ナイフの軌道に太ももが入っていると、うっかり切りつけたときに出血多量で死ぬ危険もあるため、正しいフォームを覚えてから行うほうが安全です。
バトニングに特化したナイフは?
・ナイフ全体が頑丈
・刃長、刃厚、刃幅が大きい
・ブレード形状はドロップポイントかユーティリティー
・ハンドル材はマイカルタかG10
こういった特徴を持つナイフがバトニングに特化しているかなと思います。
バトニングはチョッピング以上に負荷が大きいので、ナイフ全体が頑丈であることは必須。
刃長、刃厚、刃幅が大きいと、堅くて太い薪が割りやすくなるので有利です。
ブレード形状は木材で叩く力を伝えやすくするため、真っ直ぐが下向きになっているほうが良いでしょう。
ハンドル材はじつを言うと何でもいいのですが、強めに叩いてしまいがちな人は強度があるマイカルタやG10にしたほうが安心です。
バトニングに特化したナイフの実例

ケーバー「ベッカーBK2」。
刃厚約6.6mmのフルタングと、圧倒的な破壊力と堅牢性を持ったタクティカルナイフ。

細い枝であれば、横に切断するのも簡単です。
ブレード鋼材は粘り強い1095を改良した1095Cro-Vanで、めったなことでは刃こぼれしません。
ハンドルは樹脂製ですが、これまで数千回フルパワーで叩いても割れなかったので、無理をさせなければ半永久的に割れることはないと思います。
仮に割れたとしても、別売のマイカルタハンドルに交換すれば良いだけです。

バークリバー「ブラボー1」。
刃厚約5.5mmと、普通サイズのシースナイフとしては厚めで威力もなかなか。
コンベックスグラインドのため刃持ちが良く、

バトニングで酷使した後にフェザースティックに移行しても、十分な切れ味を発揮してくれます。

ファルクニーベン「S1X」。
刃厚6mmのコンベックスグラインドという、破壊力と切れ味のどちらも期待できるナイフ。
水に強い素材のため雨の日でも安心して使えることでしょう。
シースにはロック機能付きで、横向きに装備ができるそうです。
ナイフで薪割りはNGという意見も
ナイフの使い方として有名なバトニングですが・・・
「薪割りには本来、斧か鉈を使うべき。」
「ナイフだと刃こぼれや破損のリスクが高いので、よほどの緊急でないかぎりやらないほうがいい」
という意見もあります。
これついては私も全面的に賛成です。
バトニングって流行りすぎて定着してしまったというか、間違っちゃいないけど正しくもないグレーな使い方なんですよね。
ナイフの生産で有名な北欧でも、薪割りには斧を使うのが一般的なため、刃厚が4mmを超えるナイフはまず作らないそうです。
じゃあ私がなぜナイフでバトニングをしているのかというと、
・ナイフを使うのが好き
・ナイフにかかる負荷をイメージできる
・斧は好きだけど扱いが苦手
・鉈は好きだけど耐久性に不安
こういった理由があるからです。

まぁ、負荷がイメージできるとか言っておいて、ブレードをへし折ったりしているので偉そうなことは言えないんですけどね(笑)
なので私個人の意見としては、ケガせずナイフも破損せずにできるのであれば、バトニングしていいと思います。
布団をはたくぐらいの軽い力で叩いて、10発程度で割れる薪をチョイスするのがおすすめです。
まとめ
今回の話をまとめると、
・大きくて頑丈なナイフほどバトニングに有利
・斧や鉈を使うのがセオリーだが、安全が確保できるならナイフでもOK
といったところですね。
ひとまず破壊力の高さを実感してみたいのであれば、BK2をおすすめします。
刃厚って、3mm→4mm→5mmと厚くなるごとに、じわじわバトニングの威力も上がってくるのですが、
6.6mmになると急にドガン!と上がるんですよね(笑)
本当に使っていて楽しいナイフです。

KA-BAR アウトドアナイフ カンパニオン ベッカー BK22
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