アメリカ海兵隊の戦闘多用途ナイフ。ケーバーUSMCの切れ味は?



こんにちは!のとむらです。兵隊さんの装備でまっさきに思い浮かぶものといえば銃ですが、ナイフもその次くらいに出てきますよね。

アメリカには、かつて第二次世界大戦中に開発され、海兵隊の装備品として使われていたナイフがありました。

現在でも当時の型をベースにしたナイフが、ケーバー社によって生産されています。

というわけで今回は、そのうちの一振りである「USMC1217」を紹介したいと思います。

 

KA-BAR(ケーバー)USMC 1217

アメリカに拠点を置くケーバー。

こちらの「USMC1217」は古めかしく、無骨な印象ですね。

一見すると思いっきり武器に見えますが、「戦闘多用途ナイフ」とも呼ばれていて、戦時中には戦闘だけでなく、缶詰を開けたり穴を掘ったり、作業道具としても使われていたそうです。

細かい作業も力仕事もこなせるよう、ブレードが大きめのクリップポイントになっているのかもしれませんね。

とっておきたくなるほどカッコイイ箱。

実物はこんな感じです。

良い角度からパシャリ。

ブレード形状はクリップポイント。すんごい穴掘りやすそう。

持った感じはズッシリ。重心バランスが良いとは言えませんが、そこがまた無骨で良いです。

切れ味

それではさっそく切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。

斜めに切ると少し破けた感じになってしまいますが、まっすぐ切ればキレイにいきます。

続いてわりばしフェザースティック。かなり薄くできますが、刃の先端の切れ味は少し悪いですね。

研げば鋭くなると思いますが、このナイフは大雑把な使い方が似合うので、そこまで気にする必要はないでしょう。

ブレード鋼材

ブレード鋼材は「1095炭素鋼」

ブラックコーティングが施されており、敵から発見されにくくなっています。

私たち一般人にはほぼ関係ないように思えますが、晴れた日にブッシュクラフトをやるときなんかは、太陽光が反射しないので目に優しいかもです。

ハンドル材

ハンドル材は「レザーワッシャー」

手ざわりが良く、滑りにくいです。

ハンドルエンドは円形にポコッとしていますが、ハンマーとして使えるか分かりません。大事にしたいならやめたほうが良さそうです。

シース素材

シースは本革。古めかしくて、見た目もカッコイイ。

ただし、作りはあまり良くなさそうですね。買った当初から先端が少し剥げていましたし、靴のソールみたいなくっ付き方をしているので、いつかベリッと取れちゃうんじゃないかと不安になります。

さらにナイフを抜き差しするたび、こすれて傷が増えていきます。

下手するとナイフよりも先にボロボロになってしまうもしれません。

対策としては一回シースから抜いたら、できるだけいっぱい使ってから戻し、ナイフとシースのダメージバランスを調整するのが良さそうです。

開発経緯がなかなか深い

ウィキペディアに書いてあった情報になるんですが・・・

USMCのベースである「1219C2」が開発される前、「マーク1トレンチナイフ」というハンドルに「ナックルダスター」と呼ばれるメリケンサックのような輪っかが付いた両刃のナイフが兵士に支給されていて、これがたいへん不評だったようです。

刺突性に優れていて武器としては実用性が高かったのですが、缶詰や弾薬箱を開封する作業的な使い方には向いておらず、すぐに壊れてしまうといった問題を抱えていました。

なので兵士たちはやむなく自分のお金で他のナイフを買って装備していたらしいんですね。

そこで改良型として開発されたのが「1219C2」。

戦地に生きる兵士たちの声に耳を傾けて作られたナイフだったのです。

メリット

・大きいのでチョッピングに向いている
・クリップポイントなので細かい作業にも向いている
・使い込むほど味が出る

メリットはこんなところですね。

木をチョッピングで切り崩し、フェザースティックを作ってあげれば、焚き火ができると思います。

デメリット

・炭素鋼で錆びやすいので調理に不向き
・バトニングしたら折れたという報告例がある
・刃長15センチ超えなので逮捕リスクが高い

デメリットのほうが圧倒的に大きいですね。

調理については、乾いたパンを切るぐらいなら大丈夫ですが、果物や肉を切るのはやめたほうがいいでしょう。

バトニングについてはフルタングじゃないから仕方がないという見方もありますが、フルタングでも100%折れないという保証はないので、堅い木を無理して割らないようにするか、そもそもバトニングしないようにするのが賢明かなと思います。

値段も安くはないので、わざわざ耐久性を検証することもないでしょう。

最後に一番きついのが法的リスクですね。

USMCは刃長15センチを超えているので、職務質問されたときに「これは刀剣類だ!」と誤解されてしまう可能性があります。

銃刀法では刃長15センチを超えてブレードが日本刀のように反り返っているものが刀剣類になるので、ブレードがまっすぐのUSMC1217は正真正銘のナイフです。

しかしその微妙な違いを警察が完璧に把握しているかというと疑問なんですよね。

キャンプに行くなどの正当な理由があったとしても、持ち運びしにくいナイフと言えます。

まとめ

それでは最後に、ケーバーのUSMC1217がおすすめできる人についてまとめます。

・ミリタリー系ナイフがとにかく好き
・デメリットだらけでも構わない

観賞用として完全に割り切るか、捕まったときの対策をしっかりできる人じゃないと難しいですね。

ナイフバカのわたしはブッシュクラフトで使う機会を虎視眈々と狙っていますが(笑)

 


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