こんにちは!のとむらです。以前、マスターハンターについて書きましたが、よく比較対象となる「SRK」というモデルがあります。
形状的に大きく違うのはブレードの長さとグラインドだけなのですが、
このモデルならではの魅力と、マスターハンターとの実用面での違いについてお伝えしたいと思います。
COLD STEEL(コールドスチール)SRK サンマイⅢ VG-10
アメリカに拠点を置くコールドスチール。
こちらのSRKは、マスターハンターと比較すると、スタイリッシュで攻めたデザインになっていますね。
では形状やら構造を見ていきましょう。
かっこいいパッケージ。
うっかり写真を撮る前に捨ててしまったのですが、マスターハンターのほうも同じようなパッケージに入って届きます。
ギラリと鋭いブレード。
刃長が約145mmと、シースナイフとしては長め。
ブレード形状は、多目的に使えるユーティリティー。
エッジ形状は、切ったり捌いたりするのに最適なホローグラインドです。
マスターハンターと同じ三枚打ちで作られているため、うっすらと線のような模様が見えます。
刃厚は約5mmのナロータング。
鋼材がハンドルの奥深くまで届いているため、フルタング並みの耐久性があります。
ハンドル材は「Kray-EX(クレイEX)」。
マスターハンターと同じ材質で、滑りにくく握りやすいです。
手に持った状態。
重量が約215gと、ちょい重めのはずなのですが、重心バランスが良いため軽く感じます。
指を保護するためのヒルト付きです。
付属のシース素材は「Secure-EX(セキュアEX)」。
ガラス繊維が入った樹脂で、軽くて頑丈なのがメリット。
見た目がカッコ良く、ボタン留めも固すぎず緩すぎず、ナイフの出し入れもスムーズです。
最近のマスターハンターと同様、シース内部に刃が擦れてダメになる不具合は解消されています。
裏側にはベルトループ付き。
実際に腰のベルトに装備してみたところ、存在感は感じるものの嫌な重たさはなく、なんだかテンションが上がりました。
切れ味
それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。
少し引っかかりを感じましたが、キレイに切れました。
続いてわりばしフェザースティック。
少し摩擦感がありますが、よく削れます。
点数に表すと85/100点といったところでしょうか。
マスターハンターと同等の切れ味ですが、ホローグラインドだけあって、フェザーはSRKのほうが若干やりやすいですね。
フィールドテスト
ではいよいよフィールドテスト。直径8cmほどの丸太をチョッピングしていきましょう。
ナイフ自体がそこまで重くないので、力任せにガンガン叩くより、力を抜いて手首のスナップを効かせて切り込んだほうが効率良く削れますね。
ハンドルの端を持ち、ブレード先端に当てるようにすると、さらに威力が上がります。
見事、切断できました。
リーチがあるぶん、マスターハンターより威力は上ですね。
続いてバトニング。
さっきの丸太は斧ですら厳しいので、直径4cmほどの薪にチェンジします。
問題なく割れました。
ハンドルが叩いたときの衝撃を和らげてくれて、なかなか良い割り心地でしたね。
けっこう強めに叩きましたが、刃こぼれなし。
靭性も十分なようです。
割った薪でフェザースティック。
けっこう良い感じに削れました。焚き付けには十分でしょう。
やはり重心バランスが良いため、リーチの長さが不利になることはありませんでした。
酷使後、研がない状態で鶏肉をカット。
皮ごとスパッと切れましたね。切り心地はマスターハンターと同等。
ハンティングではマスターハンターのほうが使いやすいのかもしれませんが、まな板の上で切るのであればリーチがあるSRKのほうが使いやすいです。
ブレード鋼材
ブレード鋼材は芯材である「VG-10」を、柔らかい鉄で挟んだ三枚打ち。
VG-10は切れ味が長持ちして研ぎやすく、腐食にも強いのがメリット。
バランスが良く、弱点の少ない鋼材です。
マスターハンターとの比較
チョッピング:SRKが優勢
バトニング:刃厚が同じため同等
フェザースティック:SRKが若干優勢
食材カット:同等だが、まな板の上ではSRKが優勢
狩猟における獲物の解体:マスターハンターのほうが人気
威圧感:マスターハンターのほうが怖くない
ブッシュクラフト的な使い方では、リーチがあるSRKのほうが実用的ですね。
バトニングは薪が堅い場合、直径5cmを超えるとかなり割りにくくなるので、リーチの差はあまり影響ありません。
狩猟においては経験がないので何とも言えませんが、ハンティングナイフの多くがマスターハンターと同じくらいのリーチであることを考えると、マスターハンターのほうが実用的なのかなと思います。
どっちがおすすめ?
用途がハッキリしているのであれば合致するほうを選ぶのが良いでしょう。
用途がまだハッキリしない、もしくは多目的に使うことを考えているのであれば、安く買えるほうをおすすめしますね。
この2本はデザインがどちらも甲乙つけがたいほどカッコ良く、性能にものすごく大きな差があるわけではありません。
ナイフは円安関係なく、人気が上がると値上がりします。反対に、円安でも人気が下がると値下がりします(今は下がりにくくなっていますが…)
しばらく値動きを観察し、人気が低迷して安くなってきてると感じたほうをサクッと買うのが良いと思います。
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