こんにちは!のとむらです。刃物の鋼材は進化がめざましく、次々と新しい鋼材が開発されていますが、古代鋼材の良さに着目し、製作されたナイフがあります。
その名は「ロゼリ カーペンター」。
HRC62以上を誇る、超高硬度ナイフなのです。
Roselli(ロゼリ)カーペンターナイフ RW210
フィンランドに拠点を置くロゼリ。
こちらのカーペンターナイフ RW210は、素朴で古めかしい印象ですね。
それでいて、どこか高級感があります。
では色々と見ていきましょう。
輝きが抑えられた静寂なブレード。
刃長は約85mmと、シースナイフとしてはやや短め。
ブレード形状はストレート。エッジ形状はおそらくスカンジグラインドですが、コンベックスっぽくもあります。
反対側はこんな感じ。
刃厚は約3mmのナロータング。
このぐらいの厚みはフェザースティックに最適です。
ハンドル材は熱処理済みのカーリーバーチ。
質感が良く、手ざわりはツルツルしています。
手に持った状態。
小ぶりで軽く、長時間持っていても疲れないですね。
付属のレザーシース。じつにシンプルで良い。
きつすぎず緩すぎず、逆さまにして軽く振ってもすっぽ抜けません。
裏側にはベルトループ。
あと雰囲気の良いお手紙と…
雰囲気の良いミニカタログ的なものも付いていました。
こういうおまけは何気に嬉しいものですね。
箱出し状態の切れ味
それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。
少し摩擦感がありましたが、しっかりと切れました。
続いて、わりばしフェザースティック。こちらはスムーズに削れますね。
点数に表すと90/100点といったところでしょうか。
このままでも実用に問題ない切れ味ですが、ポテンシャルを最大限まで高めたい場合は、革砥でかるく研ぐのが良いと思います。
ブレード鋼材
カーペンターのブレード鋼材は「UHC WOOTS(ウルトラハイカーボンウーツ)」。
2000年以上前の鋼材をベースに開発された、ロゼリ独自の炭素鋼で、
HRC62以上と非常に硬く、刃持ちが良いのが特長。
実際のところ本当に刃持ちは良く、あれから面白がってフェザーを作りまくっているのですが、全然切れ味が落ちません(笑)
それでいて研ぎやすいので、自分好みのエッジを付けることができるそうです。
このナイフを選んだ理由
古代鋼材に興味を持ったのが理由として大きいですね。
カミソリのようにスパッと切れる感じではなく、対象物に噛み付いてゾリッと引き裂くような切れ味が魅力的です。
一生かけても使い果たせるか分からないぐらい刃持ちが良いので、経年変化を楽しみつつ、付き合っていきたいと思います。
Roselli ロゼリ 【UHC】カーペンターナイフ RW210 【ロゼリ・ウーツ】【カーリーバーチ】フィンランド プーッコ
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