こんにちは!のとむらです。サバイバルナイフにはパイロット仕様のものがあります。
戦闘機から緊急脱出するときとかに使うとか、まぁ詳しくは分からないのですが・・・
パイロット+サバイバルナイフって組み合わせを想像するだけでワクワクしますよね(笑)
そこで今回は、オンタリオの有名な一本、「SP-2エアフォースサバイバル」を紹介したいと思います。
タイトルにあるように、箱出し状態の切れ味が悪すぎるので、研げない人にはハードルの高いナイフです。
Ontario(オンタリオ)SP-2 エアフォースサバイバルナイフ

アメリカに拠点を置くオンタリオ。
こちらのSP2はいかにもサバイバルナイフって印象ですね。

パッケージはこんな感じ。

そして実物がこちら。
素材は安っぽいけど、そこが無骨というか、ミリタリー感があってカッコイイです。

刃長は約125mmと、少し余裕のある長さ。
反射防止のブラックコーティングが施されています。
背のギザギザは航空機のアクリルキャノピーとかいうものを破壊するためのもので、刃が付いていないのでノコギリとしては使えません。

刃厚は約5mm。
フルタングではないですが、持ってみるとタングが奥深くに突き刺さっている感じがするので、フルタング並みの耐久性はありそうです。

ハンドル材は「クレイトン」。
はエンド部分がけっこう硬く、氷を割るくらいには使えます。

手に持つとこんな感じ。ヒルトがしっかりと指を保護してくれます。
手ざわりはゴムみたいな感触で、少しベタつきます(モーラナイフのヘビーデューティーほどではない)

付属のナイロンシースはシンプルな作り。
斜めのボタン留めはナイフが入れにくいので、個人的には無いほうがありがたいです。

裏側にはMOLLE規格に対応したベルトループが付いています。
切れ味
それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。

たまに切れることもありますが、ほぼ破けてしまいます。

続いてわりばしフェザースティック。こちらも全然だめですね。刃が滑るというか、食い込んでいく感じがしません。
これまでたくさんのナイフを買ってきましたが、箱出し時の切れ味はワースト1位です。

続いてバトニング。刃の食い込みは悪いですが、どうでしょうか?

なんとか割れました。
切れ味の悪さが影響してか、叩く回数は必然的に多くなってしまいます。

とはいえ刃こぼれなし。
コーティングはカッコイイ具合に剥がれてくれました。

割った薪でフェザースティック。
やはり全然削れませんね。焚き付けに使えるか微妙なところです。
刃をつけ直せないと厳しい
切れ味最悪なオンタリオSP-2ですが、研げばちゃんと切れるらしいです。
そうすればバトニングもフェザースティックも実用レベルに到達するでしょう。
ただ、かなり鈍角なので刃先をかるく研ぐ程度ではダメですね。
刃の角度を鈍角から鋭角につけ直せるぐらいの技術がないと、このナイフを扱うのは厳しいと思います。
私はいつもスパイダルコのトライアングルシャープメーカーという研ぎ器と、最近では革砥なんかも使っているんですが、
それらを駆使しても切れ味がほとんど変わりませんでした。
ブレード鋼材
オンタリオSP-2のブレード鋼材は「1095炭素鋼」。
アメリカ製の炭素鋼で刃持ちが良く、研ぎやすく、靭性が高いがゆえ刃こぼれしにくいのが特長。
炭素の含有量が多いため、錆びやすいのが弱点です。
メリット
・値段が安いので気兼ねなくガシガシ使える
・そんなに重くないわりに耐久性が高い
デメリット
・箱出し時の切れ味がすこぶる悪い
このナイフを買った理由
いかにもサバイバルナイフっていう雰囲気に惹かれて買いました。
私は少し切れ味が悪い程度のナイフなら研げるんですが、刃の角度を変えなきゃとなると、まだそこまでの技術がないので、しばらくこのナイフはお蔵入りになると思います。
でも、しっかり研がれたSP-2を見たことありますが、あれはめちゃくちゃカッコイイですね。
研いだ部分のコーティングがキレイに剥がれて、鋭い感じになってて、シースのカッコ悪さを帳消しにできるレベルでした。
自分ではどうにもできそうにないので、プロの研ぎ師さんに任せようかと考えています。

オンタリオ SP-2 エアフォース サバイバルナイフ sp2
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