こんにちは!のとむらです。モーラナイフの中では使い手が少ないと思われる「カンスボル」。
見た目はなかなかカッコイイし、値段も手頃だったので買いました。
そこで今回は、このナイフの切れ味やら耐久性についてレビューしたいと思います。
Morakniv(モーラナイフ)カンスボル

スウェーデンに拠点を置くモーラナイフ。
こちらのカンスボルは、どことなくガーバーグに似ていますね。

ワクワクするパッケージ。

実物はこんな感じ。
ミリタリーグリーンが渋いです。

ザラついた質感の鋭そうなブレード。

刃長は約109mmと、普通サイズ。
ブレード形状はユーティリティー。
エッジ形状はプロファイルグラインドという特殊なもの。
ブレードの途中から先端にかけて刃厚が急激に薄くなっています。
ハンドル側はバトニングやフェザースティック、先端側は食材をカットしやすくするため、このような形状になっているそうです。

反対側はこんな感じ。

刃厚はハンドル側が約2.5mm、先端側が約1mmのナロータング。

ハンドル材はTPEラバーで、中央部がポリプロピレン。
ガーバーグに似た質感で、ベタつきがなく快適です。

パラコードなどを通せるソングホールが付いています。

手に持つとこんな感じ。
重量は約100gと、重さをほとんど感じないほど軽いです。
(ちなみにガーバーグは約170g。コンパニオンヘビーデューティーは約104g)

付属のプラスチックシース。
水濡れに強く、刃が干渉しない設計のため、ナイフが汚れたままでも気兼ねなくしまえます。

裏側はこんな感じ。

ベルトループは取り外し可能。
私は腰に吊り下げることがあまりないので、持って行くときは外しちゃっています。
切れ味
それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。

引っかかりやすく、まっすぐ切るのが難しいですね。

続いて、わりばしフェザースティック。
さすがスカンジグラインドと言うべきか、良く削れます。
初期の切れ味は85/100点といった感じですね。

革砥でかるく研いだら、92点にアップしました。
それではいよいよフィールドテスト。直径2cmほどの枝をチョッピングしていきます。

ナイフ全体が軽いせいか、威力は低いですね。

続いてバトニング。
刃厚が薄いので無理せずコンコン叩いていきます。

とくに問題なく割れました。

刃こぼれもなし。
無理しなければ薪割りにも使えそうです。

割った薪でフェザースティック。やっぱりこれが一番得意みたいですね。
ハンドル側のほうが力を入れやすいため、若干やりやすかったです。
フィールドテスト終了後、食材カットをしてみることに。

まずはトマト。先端の刃が薄いだけあって、スライスしやすいですね。
チョッピングで叩きまくった後でもこの切れ味です。

続いてニンジン。
皮剥きでは、ハンドル側のスカンジグラインドが大活躍。
かるく動かすだけでスルスルと薄く剥けます。

カット作業に移ったら、先端側にチェンジ。
堅いのでトマトよりは苦労しますが、やはり刃が薄いだけあってスーッと入っていきます。
このエッジの使い分けは楽しいですね!
じゃがいも、リンゴなどにも応用できそうです。
【結論】
いざとなったらバトニングもできる軽作業向けナイフといった印象。
食材カットやフェザースティックでの使用をメインにして、バトニングは必要に迫られたらやる程度にしたほうが良さそうだなと思いました。
ブレード鋼材
カンスボルのブレード鋼材は「12C27」。
ノルウェー製のステンレス鋼で、刃持ちが良く、錆びに強いのが特長。
大きな欠点のない、バランスのとれた鋼材です。
メリット
・ブレードの先端部分が鋭く、食材カットがしやすい
・非常に軽く、持ち運びがしやすい
・ファイヤースターターに対応している
・全体的に水濡れと汚れに強い
・かるいバトニングならできる
デメリット
・軽いがゆえにチョッピングの威力が低い
・刃厚が薄いので、バトニングの威力も低い
このナイフを買った理由
玄人感が漂うところに惹かれたからですね。
カンスボルは、道具がなくても何でもできちゃうサバイバルの達人が、荷物の負担を減らすために持つナイフというイメージがあり、
自分もいつかそんな風になれたらなと、憧れを抱きながらポチりました。
これ一本とファイヤースターターだけで、焚き火・調理・クラフトまで出来たら最高にカッコイイと思います。
また、「薪割りには斧を使うから、ナイフは切れ味重視でなるべく軽くしたい」という人にもおすすめです。

モーラナイフ Morakniv Kansbol Standard MG
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