無骨なる巨兵【ケーバーBK2】レビュー



こんにちは!のとむらです。ナイフでバトニングをする際、刃厚があればあるほど有利となりますが、

アウトドアナイフの中には、バトニングに最適と言われているモデルがあります。

その名はケーバー「ベッカーBK2」。

刃厚は驚異の6mm超えで、バトニングに特化している代わりにナイフとしてのバランスが悪いとの意見もちらほら。

そこで当ブログでは、BK2が果たしてキャンプやブッシュクラフトで役に立つのか?懸念されているデメリットは本当なのか?検証したいと思います。

長くなってしまうので結論から先に言うと、バトニングとチョッピングの破壊力が反則級で、フェザースティックも合格点。食材カットには抵抗あるかなーって感じのナイフでした。

 

Ka-Bar(ケーバー)ベッカー BK2

アメリカ軍への採用実績を持つケーバー。

こちらのBK2はナイフとは思えないほど重厚感がありますね。

異質なフォルムであるにも関わらず、知名度も人気も高いです。

無骨なカッコ良さ、高すぎない価格、カスタマイズ性などが人気の理由なんじゃないかと思います。

まず箱からしてカッコイイ。

こちらが本体。迫力満点です。

ブレード表面はブラックパウダーコーティングによりザラザラな質感。これは錆びを予防するためでもあります。

買う前は抵抗あったんですが、実物を見たらこのザラザラこそがBK2のカッコ良さを象徴している質感だなと気付き、納得できました。

コーティングを剥がし、シルバーブレードにする人もいるみたいです。

手に持つとこんな感じ。やはり重いですね。

先端にやや重心が寄っており、手斧を持ったときの感覚に似ています。

刃長は約127mm。短く見えるけど意外と長く、モーラナイフのガーバーグより2センチほど長いです。これならバトニングに不備はなさそう。

そして噂の6.6mm刃厚。

ガーバーグが3.2mmなので、約2倍ということになります。もはや鉄の塊。

当然のようにフルタング。はみ出ている鋼材はハンマーとして使えます。

ハンドルはボルトを外すことで分解可能。カスタム用の別売りウッドハンドルに付け替える人もいるようですね。

私はこのままでも十分カッコイイと思うので、しばらくはそのまま使うつもりですが、自分好みにカスタムできるって良いですね。

ブレード形状はおそらくドロップポイント。

バトニングで上から叩くときに力を伝えやすい形状となっています。

指を保護するヒルトがあるのも安心。

刃の根本には半円の窪みがあり、ファイヤースターターをこすって火花を起こせます。

でも指に近いしハンドルも溶けそうなので、ちょっと使う気にはならないですね。

BK2とBK22の違い

ここでちょっと種類の違いについて説明しましょう。

カイデックスシースのものがBK2。ナイロンシースのものがBK22です。

違いはシースだけで、ナイフ自体は変わりません。

BK22も正式名称はBK2なのですが、買う人が区別つきやすいように市場では呼び分けているっぽいです。

ちなみに私はBK22のほうを買いました。

理由としてはナイロンシースは生活感のあるミリタリーって感じがして個人的に好きだからです。

シース内側にはプラスチックが入っているため、ナイロンを突き破る心配はありません。

前面にはマジックテープ式のポケットを搭載。

小さな砥石やファイヤースターターなどを入れておくことができます。

私はマッチ箱を入れるつもりです(マッチ大好き人間)

裏側にはベルトループ。

上部はマジックテープとボタン。下部はボタンで外れる仕様になっています。

腰ベルトに取り付けられますが、かなり重いので現実的ではありません。

私はリュックに入れて、使うときにシースごと取り出すつもりです。

リュックの中で荷物が暴れてシースがぐにゃっとなるのが嫌であれば、カイデックスシースであるBK2にしたほうが良いでしょう。

切れ味

それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。

多少引っかかりを感じますが、キレイに切れました。

続いてわりばしフェザースティック。こちらもサクサク削れました。焚き付けにするには十分です。

そしていよいよバトニング。ただやるだけでは刃厚の優位性が確かめられないので、他のナイフと比較してみます。

ガーバーのストロングアームでバトニングをしていたところ、ちょうど堅い薪に遭遇しました。

普通の力で10発ほど叩いてもなかなか刃が入っていきません。もちろん強めに何度も叩けば割れると思うんですが、疲れることは目に見えています。

そこでBK2にチェンジです。なんか上に置いただけでもう勝てそうな気がしますね(笑)

さっきと同じくらいの力で叩き、10発ほど叩いて割れました。

超絶イージーゲームです。

さすがに魔法のナイフってわけじゃないので堅さは感じましたが、刃厚でメリメリ割り進んでいくのが分かりましたね。

せっかくなので割った薪でフェザースティックを作りましょう。

ブレードの重さと切れ味のおかげで、スルスルと削れました。

続いてチョッピング。こちらも余裕ですね。

最後にバトニングの横バージョン。叩いて切れ込みを入れながら、薪を回していきます。

キレイにとはいきませんが切断できました。ノコギリの役割も果たせるみたいですね。

ハンドルは滑りやすいと言われていますが、表面がザラついたグローブをはめれば問題なく、下部のでっぱりに小指を固定するよう意識すれば、より安定します。

あとは大きく振りかぶったりしなければ、ケガは防げるかなと。

メリット

・ナイフの中ではバトニングとチョッピングの威力が最強クラス
・切れ味がそこそこ良いのでフェザースティックも十分作れる
・カスタマイズできる

デメリット

・炭素鋼なので水に濡れると錆びやすい
・ブラックパウダーコーティングなので、食材を切るのに抵抗がある
・重くて持ち運びに不便(斧とノコギリの代わりになることを考えれば軽量かも)

このナイフを買った理由

以前、手斧を使う機会があったんですが、太めの枝を切断しようとしたら思った以上に狙ったところに当てるのが難しく、

「BK2でチョップしたほうが早いんじゃないか?」と思ったのがきっかけです。

実際、同じ箇所に当てるという点では手元をコントロールしやすいBK2のほうが圧倒的に有利でしたね。

あとは単純に6.6mm厚の威力を試してみたかったというのも購入理由の一つです(笑)

ナイフとしては重たいですが、手斧とナイフの両方を兼ねるつもりで持って行くなら、わりと軽量コンパクトだと思います。

 


ケーバー ナイフ ベッカー BK2 KA-BAR コンパニオン

こちらがカイデックスシースモデル。

 


KA-BAR アウトドアナイフ カンパニオン ベッカー BK22

こちらがナイロンシースモデル。

 

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