こんにちは!のとむらです。お土産屋さんでよく見かける、日本刀をミニチュアにしたキーホルダー。
少年時代に誰もが一度は興味をもったことがあるのではないでしょうか?刃がついておらず、おもちゃでしかなかったそれを、本物に仕上げたナイフがあります。
その名はコールドスチールの「スパイク」。
日本刀に憧れたアメリカ人が作った小型のネックナイフなのですが、実際に使ってみたら緊急用ナイフとして超優秀なことが分かりました。
COLD STEEL(コールドスチール)53NCCZ ドロップポイントスパイク
全長:約206mm
刃長:約104mm
刃厚:約3mm
重量:約62g
ブレード形状:ドロップポイント
エッジ形状:おそらくフルフラットグラインド
タング構造:フルタング
ブレード鋼材:ジャーマン4116ステンレス
ハンドル材:G10
シース素材:Secure-EX(セキュアEX)
切れ味と耐久性を両立させたナイフを多く作っているコールドスチール。
こちらの「ドロップポイントスパイク」は全部で4種類あるスパイクシリーズの一つ。
まるで日本刀のようなブレードですね。
シースとハンドルはあからさまにナイフのそれですが、あの日本刀キーホルダーを彷彿とさせるものがあります。
横から見るとこんな感じ。
反対側にはコールドスチールのロゴ。
シースに入れた状態。右のはめんどくさくて付けなかったチェーン。
上から見るとこんな感じ。
重量は軽いほうですが、フルタングで重心がハンドル寄りのため、体感的には少し重たく感じますね。
持ち方としては、ヒルト近くを親指でグッと押さえるか、峰を人差し指で押さえてコントロールするかの2パターンになるかと思います。
親指でグッとおさえる持ち方。
人差し指で峰をおさえる持ち方。
中二病的な持ち方(笑)
刃長と刃厚はモーラナイフのコンパニオンヘビーデューティーとほぼ同じですが、刃幅が半分くらいしかないので、小さく感じます。
【モーラナイフコンパニオンヘビーデューティー】
全長:約224mm
刃長:約104mm
刃厚:約3.2mm
重量:約104g(ナイフ本体のみ)
切れ味
それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。
スパッと一刀両断されました。
続いて、わりばしフェザースティック。少し摩擦感がありますが、よく削れます。
ではいよいよフィールドテスト。
直径4cmほどの堅い枝をチョッピングしてみようかと思うのですが、このナイフは細っちいので厳しいでしょうね・・・
できるんかいっ!!
もちろん普通サイズのフルタングナイフと比べたら威力が1/4程度しかないので、切断までに時間がかかりますが、できることにびっくりしました。
続いてバトニング。フルタングとはいえ細いですからね、さすがに折れるでしょう。もう折れる覚悟ですよ。
いや折れとけって。空気読めなさすぎだろ。
しかも刃こぼれなし。頑丈すぎてちょっと怖くなってきました。
細いナイフは耐久性ないですよーってことを伝える予定だったのに、どうしてくれる。
フェザースティックもサックサク。なぜあれだけ叩いたのにまだ切れる?
悔しいので、今度はシチュエーションを変えて食材を切ってみることに。
長ネギ。刃に厚みがあるせいか、切りにくいです。
やっとアラが見つかって安心しました。
ニンニク。さっきのネギよりは切りやすいですが、ザクザクとした摩擦感があります。
調理用ナイフとしては微妙ですね。同じくらいのサイズなら、モキナイフの「トラウト&バード2.0」のほうが圧倒的に切りやすいです。
ブレード鋼材
スパイクのブレード鋼材はドイツ製の「ジャーマン4116ステンレス」。
どんな鋼材なのかよく分からなかったのですが、似た名前で「クルップ4116ステンレス」というものがあり、そちらはエッジ保持能力が高いそうです。
500回以上も木に叩きつけ、刃こぼれしないどころか切れ味も落ちなかったので、確かな情報だと思います。
ハンドル材
スパイクのハンドル材は「G10」。
ガラス繊維をガッチガチに固めたもので、耐久性と耐水性が高いのがメリット。
タングが隙間なくしっかり挟み込まれており、丁寧さがうかがえます。
ただ、細いので力を入れて握るのは難しいです。
シース素材
シース素材は「Secure-EX(セキュアEX)」。
ガラス繊維が入った樹脂で、軽くて頑丈なのがメリット。
シース内部で刃をつぶしてしまう素材とも言われていますが、今のところ切れ味が落ちたりはしていないです。
抜くときに少し力が必要ですが、納めるときにカチッと小気味良い音がします。首にぶら下げるためのチェーンは邪魔くさいので最初から付けてません(笑)
ちなみにあんま意味ないかもですが、平べったいので人に貸すとき渡しやすいです。
このナイフを買った理由
モーラナイフのコンパニオンヘビーデューティーの上位互換ナイフにするつもりで買ったのですが、そのあまりの細さに最初は失敗したなと思いました。
ですが、実際にフィールドテストをしてみたら思った以上に耐久性が高くて、評価がガラリと変わりましたね。
チョッピングやバトニングで積極的に使うには非効率ですが、山の中で主要ナイフを失くしてしまったときのための緊急用ナイフとして見るのであれば、かなり優秀です。
シースも頑丈なカイデックスですっぽ抜けにくいので、首にぶら下げたまま転んでしまっても、自分に刺さるリスクは限りなく低いでしょう。
早々に手放す予定でしたが、手元に置いておこうと思います。
コールドスチール COLD STEEL 53NCCZ ドロップポイントスパイク
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