ラブレスナイフの製作者はなぜナイフの神様と呼ばれたのか?



こんにちは!のとむらです。世界的に有名で非常に人気の高いカスタムナイフ「ラブレスナイフ」。

製作者であるR.W.ラブレスは故人ですが、「ナイフの神様」の異名を持ち、その功績や人柄について今もなお語り継がれています。

そこで今回は、なぜ彼がナイフの神様と呼ばれたのか?軌跡を追って考察したいと思います。

 

欲しいナイフが買えなくてナイフ職人に

ラブレスさんは元々船乗りで、特にナイフ職人を目指していたわけではなかったようです。

あるとき、ロープを素早く切断できるナイフが欲しいと思った彼は、当時ナイフメーカーとして頂点に君臨していた「ランドール」を買い求め、ニューヨークの「アバクロンビー&フィッチ」というお店に向かいます。

しかし残念ながら売り切れ。

買うには予約待ちが必要だけど、店員の態度の悪さにカチンときたラブレスさんは自分で作ることを決意。

車の板バネを材料に、自己流でナイフを作り出し、約3週間で完成させます。

その後再び「アバクロンビー&フィッチ」を訪れ、自身が作ったナイフを見せると、そのクオリティの高さに感銘を受けた店側からまさかの逆注文。

カスタムナイフ職人としてデビューすることになりました。

ちなみにこのとき注文を受けて作ったナイフは3本だったのですが、店頭に並べてから3時間ほどで完売したそうです。

お金がなくて時代を変える

デビュー作があっという間に売り切れ、完全に才能を見込まれたラブレスさん。

今度は大量の注文を受けることになり、いよいよ活動が本格化します。

しかしここで一つ問題が。

自己流からのスタートだったため、製作設備が整っていなかったのです。

当時主流のナイフ製作法といえば、鋼材をハンマーでカンカン叩く「鍛造法」。

これには大掛かりな設備を作る必要があり、お金もかかります。

そこでラブレスさんは少ない設備でナイフを作るため、鋼材の板からナイフの大まかな型を取り、ヤスリで削って成形する「ストック&リムーバル法」を考案。

後にこの技法は業界内で広まり、多くのメーカーが採用するようになりました。

お金のピンチを乗り切ったと同時に、ナイフ製作の歴史をも変えてしまったのです。

ナイフの神様になる

その後ラブレスさんは研究を積み重ね、より良いアイデアを生み出していきます。

角を一切排除した、最高の握り心地のハンドル。

耐久性を保ちつつ、重量バランスに優れたフルテーパードタング。

今使っている鋼材よりも優れた鋼材が出てくれば採用し、

自身が納得できなければ製作途中でも躊躇なく破棄しました。

製作方法は企業秘密にすることなく公開し、

弟子の育成や、カスタムナイフメーカー同士の切磋琢磨を目的とした団体まで発足させます。

ラブレスさんが作るナイフは実用性に優れており、本人も使ってくれることを望んでいましたが、市場価値がつきすぎて、道具というより宝物としての側面のほうが強くなってしまったそうです。

ナイフの神様と呼ばれた理由

というわけで、R.W.ラブレスについて自分なりに調べてまとめてみたのですが、文献によって意見に食い違いがあり、正確なことは分かりませんでした。

私が書いたことも、時系列や内容に微妙なズレがあるかもしれません。

ナイフの神様と呼ばれるようになった理由は、「ストック&リムーバル法」を考案したからという説が強いみたいですが・・・

個人的には、「単純に実力がズバ抜けていたからでは?」と思いました。

というのも、彼の軌跡を冷静に見ると、ライバルを増やしまくっているんですよね。

ストック&リムーバル法を考案
→低予算でのナイフ製作が可能となり、新規参入者が増える

自身の製作方法を公開
→ライバル増える

弟子を育てる
→自分を超えてしまうかもしれない

団体を発足
→ライバルを全員レベルアップさせちゃう

ここまで手の内を見せていたら、ラブレスさんを超える職人がちらほら出てきてもおかしくありません。

だけど彼は誰にも超されることはなかった。

カスタムナイフ業界に革新をもたらしたのもあると思いますが、それ以上に職人としての実力が圧倒的だったからこそ、「ナイフの神様」という通り名が付いたのではないでしょうか。

あと、神様というより、伝説と呼んだほうが適切な気がします。

なんにせよ、素晴らしいナイフを作った人だということは確かですね。

 


ベレッタ Beretta ラブレス ハンター ドロップポイント

こちらは銃器メーカー「ベレッタ」による、ラブレスナイフのデザインをオマージュしたハンティングナイフ。

 

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