こんにちは!のとむらです。久しぶりにナイフっぽくないナイフを買いました。
その名は「ガーバーリバーショーティー」。
カヤック中にロープが絡まったときの緊急脱出用ナイフなのですが、普通のナイフとしても使えるか検証してみたいと思います。
結論から言うと、ほぼ使えません。
ガーバー リバーショーティー

アメリカに拠点を持つガーバー。
こちらのリバーショーティーは、刃の先端がスパッと切れたような形が印象的ですね。
出川哲郎さんの名言「切れたナイフ」をまさに体現しています。
なぜこんな形をしているのかというと、ナイフを抜いたときに自分や周りの人を傷つけないようにするため。ライフジャケットに装着するので、安全性に配慮しているんですね。
安全なナイフ、大好きです。
ちなみに最近のガーバーナイフはほとんど中国で製造しているのですが、リバーショーティーは希少なアメリカ製。ここも嬉しいポイントです。

最初はこんな感じのパッケージに入っています。

キラキラのミラーフィニッシュ。錆びにくいのがメリット。

裏側はこんな感じ。

シースに入れるとこんな感じ。ガーバーのロゴが入っています。

このボタンはライフジャケットに取り付けるためのパーツ。使い方わからぬ。

どアップ。

手に持つとこんな感じ。ふつうの人より少し手が大きい私でピッタリサイズです。
切れ味
ではさっそく切れ味をみていきましょう。まずはコピー用紙から。

ズタズタですね・・・。

続いてわりばしフェザースティック。こちらもやはり上手く削れません。
ガーバーのナイフは耐久性を高めるためにわざと切れ味を落としているらしいので、いったん研ぎます。
波刃も簡単に砥げるスパイダルコ製トライアングルシャープメーカーで研いだ後、再びコピー用紙を切ってみましょう。

うん。さっきよりマシになりましたね。私は研ぐのがヘタクソなので、上手い人がやればもっと切れ味が良くなると思います。

再びわりばしフェザースティック。こちらもだいぶマシになりました。
次は調子こいてニンジンを切ってみたのですが、全然だめでした。(あまりに酷すぎて写真を撮るのを放棄するほど)
てっきりノコギリみたいにギコギコすれば楽に切れると思ったんですが、滑ってなかなか刃が入らないんですよね。
フェザースティックはなんとか作れるけど、食材のカットは柔らかいものじゃないと難しいです。
とにかく水濡れに強い
切れ味が残念だったリバーショーティーですが、水上や水中で使うことを想定しているためか、とにかく水濡れに強いです。
ブレードは420HCステンレス鋼をミラーフィニッシュにして、よりいっそう錆びにくい工夫がされているし、
ハンドルはプラスチックより質の良いグラスフィルドナイロン。
シースもプラスチックで穴が空いているので、水が溜まらないようになっています。
抜けやすいとの噂だが?
リバーショーティーのレビューを読むと、シースから抜けやすいとの意見がちらほらありますが、私のは特にそういった不具合はなかったですね。
むしろロックが3段回ぐらいになっていて、普通に引き抜くだけでもちょっと力が要ります。
もしかしたら個体差があるのかもしれません。
メリット
・コンパクトで持ち運びしやすい
・水濡れや泥汚れを気にせず使える
・突き刺さるリスクが少ない
・威圧感を与えにくい(初見はアサシンっぽく見えますが笑)
デメリット
・ハンドルが平べったいので手から落っことしやすい
・キレイに細かく切ることが難しい
・堅いものが切りにくい
モーラナイフのエリドリスと比較

ガーバー リバーショーティー
全長:約170mm
刃長:約76mm
刃厚:約3.2mm
重量:約113g
モーラナイフ エリドリス
全長:約143mm
刃長:約59mm
刃厚:約2mm
重量:約80g
大きさはエリドリスより一回り大きいですね。
重量もエリドリスより33g重いです。
ナイフとしての実用性は言わずもがな。エリドリスのほうが幅広く使えます。
まとめ
というわけで、リバーショーティの切れ味を検証した結果・・・
あくまでカヤック用ナイフであって、キャンプには不向きということが分かりました。
あえて使う理由があるとしたら、この武器っぽくないフォルムに惚れてのことでしょう。
小さくて頼れる系ナイフをお探しの人は、モーラナイフのエリドリスのほうがおすすめです。(ニンジン切れるので笑)

GERBER/ガーバー リバーショーティ River Shorty Black

モーラ・ナイフ Morakniv Eldris Standard (Yellow)
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