こんにちは!のとむらです。ナイフの神様といえばラブレスが有名ですが、彼がナイフ職人として頭角をあらわすまで、実質ナンバーワンのナイフメーカーがありました。
そう、ランドールです。
今回は私が聞きかじった情報を咀嚼し、ランドールナイフの魅力をお伝えしたいと思います。
ランドールナイフとは?
1964年創業のアメリカを代表するナイフメーカー「ランドール」により製作されたナイフ。
ナイフ界の神様ラブレスが登場するまで、アメリカ最強のナイフとして頂点に君臨していました。
ナイフの礎を築いた存在として、いくつかのモデルは博物館に永久展示されています。
ラブレスとの関係
ランドールナイフはそもそも、ラブレスが憧れていたナイフでした。
彼はもともと船乗りで、ロープを素早く切るためのナイフを入手するためにランドールナイフを取り扱うショップに足を運んだのですが、なんと入荷待ち。さらに店員の態度が悪かったとかなんとかで、仕方なく自分でナイフを作ることにしたそうです。
後日、完成したナイフを例のショップ店員に見せると、あまりの出来栄えの良さに態度が急変。彼のナイフは商品として販売され、瞬く間に完売しました。
そうした経緯を経て、ラブレスはランドール以上に有名なナイフ職人になっていったのです。
とはいえランドールナイフがラブレスナイフに劣っているわけではなく、今でも絶大な人気を誇っています。ナイフ雑誌でもたびたび取り上げられていますし、人気が高すぎて入手困難らしいですからね(笑)
私の勝手なイメージで言いますと、ラブレスナイフは「曲線美」を、ランドールナイフは「無骨」を極めたような印象です。
ランドールナイフの特徴
・デザインがとにかくカッコイイ
・製作方法が鍛造(フォージング法)
・価格が高い
・入手困難
ランドールナイフの特徴はざっとこんなところですね。
いちおう13万~20万円ぐらいのお金があれば購入はできますが、常に在庫切れ状態なので、予約を入れて数年待つぐらいの根気が必要です。
鍛造ナイフとは?
鍛造ナイフは簡単に言うと、熱い鉄をハンマーでカンカン叩いて鍛えながら形成したナイフのこと。
ハンマーで叩くことにより内部密度が高まり、切れ味が良いうえに頑丈といった反則級のナイフができあがります(笑)
ラブレスが「ストック&リムーバル法」という、鉄の板を削ってナイフの形を作る方法を考案するまで、ナイフ製作は「鍛造(フォージング法)」が主流でした。
技術的には鍛造のほうが難しく、時間もお金もかかります。今では海外のほとんどのナイフがストック&リムーバル法によって作られているため、ランドールナイフは希少な存在なのです。
ランドールといえばボウイナイフ!
ランドールナイフには色々な種類がありますが、なかでも目を惹くのがボウイナイフと呼ばれる類の「M12-11スミソニアンボウイ」。
画像を貼れなくてイラストで恐縮なのですが、現物は下記のサイトで確認できます。
https://matrix-aida.com/randall_2/#more-14102
ナイフというか、もはや大剣をナイフサイズに縮小したような感じ。同じスミソニアンボウイでもハンドル形状が違うものがいくつかあるようなので、興味があったら画像検索をしてみてください。
ボウイナイフは西部開拓時代、武器と作業用ナイフの機能を併せ持つ道具として使われていたそうなのですが、なるほどたしかに破壊力ありそう。
刃長はなんと275mm。普通のシースナイフの2倍はあります。
これだけのリーチと重量があれば、枝をぶった切ったり、薪割りで大活躍しそうですね!
サバイバルナイフの草分け的存在
ランドールナイフのラインナップには、サバイバルナイフもあります。
その名も「M-18アタックサバイバル」。なんとこちらのナイフはサバイバルナイフの原点とも言えるナイフなのです。
またまた画像を貼れないためイラストで恐縮なのですが、現物は下記のサイトで確認できます。
https://www.aandfstore.com/shopdetail/000000003269/100101/page1/order/
サバイバルナイフといえば背にギザギザが付いているイメージですが、あれを一番最初にやったのがランドールらしいのですね。
ハンドルが空洞になっており、グリップエンドのキャップを開けて、中にファーストエイドキットなどを収納できます。
見た目も鉄パイプがそのままナイフの形になったような感じでカッコイイですね。数あるサバイバルナイフのなかで、私が一番欲しいのはこのM-18です。
まとめ
ランドールナイフ持っていないくせに、うんちくをたれてみましたが、いかがでしたでしょうか?
私にとっては、よっぽどVIPになれないと買えないナイフですが、お金に余裕があり、一生モノのナイフが欲しい方は検討してみてください。
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