こんにちは!のとむらです。ブレードにまんまるの穴が空いたフォルムが特徴的なスパイダルコのフォールディングナイフ。
なかでも「パラミリタリー2」というモデルがたいへん人気で、いつも品薄状態です。
最近ようやく手に入れることができたので、このパラミリタリー2がどんなナイフなのか紹介したいと思います。
Spyderco(スパイダルコ)パラミリタリー2

アメリカに拠点をおくナイフメーカー、「スパイダルコ」。

こちらのパラミリタリー2は、シュッとしたブレードと平べったいハンドルが印象的ですね。
前後のモデルに「パラミリタリー」と「パラミリタリー3」があり、それぞれ大きさやデザインが少し違います。

折りたたんだ状態。

裏面にはポケットクリップが搭載しており、上下左右の付け替えが可能。
ズボンのポケットにはさんでおけば、使いたいときにすばやく取り出せます。(正当な理由なく持ち歩くのはダメですが)

刃長は約88mmで重量は約107g。コンパクトで軽いです。

刃厚は約3.7mmと、フォールディングナイフにしては厚め。
とはいえ、バトニングはロックが壊れる危険性が高いのでやらないほうがいいでしょう。
ブレード鋼材
ブレード鋼材は「CPM-S30V」。高級鋼材と言われており、切れ味が落ちにくくサビに強いのがメリット。
特にサビにくさ(耐食性)はステンレス鋼のなかでも上位に位置するのだそうです。
ギラリと鈍く光っているのがカッコイイですね。
ハンドル材

ハンドル材は「G10」。
一見プラスチックにみえますが、ガラス繊維をなんやかんやして圧縮したもの。
硬い素材で、衝撃と水濡れに強いのがメリット。
プラスチックが高級になったヤツと考えればイメージしやすいと思います。

表面はほぼフラットですが、わずかにザラザラした加工が施されており、滑りにくくなっています。
片手で楽にブレード開閉できる
パラミリタリー2の最大の強み、それは取り回しの良さです。
「コンプレッションロック」という珍しいロック機構と、刃の根元にぽっかり空いたサムホールの組み合わせにより、片手で楽に開け閉めすることができます。

サムホールに親指を置き・・・

軽く押し出すだけでスルッとブレードが開きます。

開き切ると、「カチリ」と小気味良い音が。
この音がほんとにねー、たまらんのですよ(笑)

閉じるときは、ロックを人差し指でちょいとつまみ・・・

軽く振るだけでパタン。

あとは親指で、そっとキャッチしてあげれば完了です。
さすが高級モデルというか、開閉に力がほとんどいらないので、指や爪を痛めるといったことがありません。
切れ味
それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。

何の引っかかりもなくスムーズに切れました。浅い角度でもご覧の通り。

続いて、わりばしフェザースティック。
カリカリと、わずかに摩擦感がありますが、薄く削れます。

最後はフィールドに落ちている堅い木でフェザースティック。
こちらはまあまあですね。
力をかけても軋んだり曲がったりしなかったので、剛性は強いと思われます。
人気の秘密は?
パラミリタリー2は正直、ほかのモデルと見た目がそんなに変わりません。
じゃあなぜ入手困難になるほど人気なのか考えたところ、秘密はロックのスムーズさとハンドルデザインにあるのでは?とにらみました。

こちらはスパイダルコのスタンダード的な存在である「デリカ4」。
パラミリタリー2に比べるとブレードを開く動作が固く、ロックバック式なので閉じるときは両手を使う必要があります。
ハンドルの耐久性もG10素材であるパラミリタリー2のほうが上です。
とはいえ、使いたいときに片手でサッと取り出せる点は同じで、切れ味も申し分ないので、私がよく使うのはデリカ4のほうですね。

紙を浅い角度で切っても破けないほど鋭い切れ味。

破壊力がある代わりに切れ味が鈍くて調理に不向きなケーバーの「ベッカーBK2」と組み合わせると、お互いの弱点を補える最強コンビに。

ナイロンシースモデルである「BK22」なら、前ポケットにデリカ4を収納できます。
デメリット
ハンドルが薄いので、堅い木を削ると手が痛くなることですね。
ほぼ同スペックであるベンチメイドの人気モデル「グリップティリアン」のほうがハンドルに丸みがあって痛くなりにくいので、
使い心地を優先したい人はそちらのほうが良いかもしれません。
まとめ
スパイダルコのパラミリタリー2は、デザイン・素材・機動性が良いハイスペックなナイフという印象を受けました。
入手困難ではありますが、コレクションを充実させたい場合や、こだわり抜いたフォールディングナイフが欲しい方におすすめです。

Para-Military 2
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