こんにちは！のとむらです。世界には魅力的なナイフがたくさんありますが、外見だけでは分からない部分も多いですよね。
そこで当ブログでは、私が実際に手にしたナイフのレビューをしたいと思います。
今回はモーラナイフのガーバーグステンレスモデルです。
MORAKNIV（モーラナイフ）ガーバーグ ステンレス マルチマウントシース
刃長：約109mm
全長：約229mm
刃厚：約3.2mm
重量：約170g（ナイフのみの重量）
エッジ形状：スカンジグラインド
タング構造：フルタング
ブレード鋼材：14C28Nステンレス鋼
ハンドル材：ポリアミド
シース素材：プラスチック
スウェーデンに拠点を置くモーラナイフ。
こちらのガーバーグは、シンプルでありながらスタイリッシュな印象ですね。
モーラナイフの中で唯一のフルタングモデルとなっています。
それでは色々と見ていきましょう。
無骨な輝きを放つブレード。
使い込んで小傷が付き、良い味になっています。
刃長は約109mm。シースナイフとしては標準的な長さ。
ブレード形状は多目的に使えるユーティリティー。エッジ形状は木を削る作業に特化したスカンジグラインドです。
反対側はこんな感じ。
刃厚は約3.2mmの寒冷地仕様フルタング。
タングがハンドルの上下から露出していないため、氷点下に素手で握っても張り付く心配がありません。
ブレードの背は角が立っており、ファイヤースターターに対応しています。
ハンドル材はポリアミド。
ラバーよりも硬く、水濡れに強く、ベタつきのない質感です。
エンド部分は鋼材が突き出しており、ファイヤースターターを擦ったり、ハンマー代わりに使うことができます。
手に持った状態。
重量は約170gと、フルタングとしてはなかなか軽量。
ハンドルは楕円形のような形状でやや太め。平均男性より手が大きい私でもしっかり握れます。
チェッカリングが特に秀逸で、滑りにくいのはもちろんのこと、凹凸の落差が激しくないため、素手で強く握っても痛くなりません。
付属のプラスチックシース。
片手でカコンッと取り出せるほど軽やかでありながら、逆さまにしても脱落しない、絶妙なホールド感となっています。
ベルトループも取り付け可能。
私はナイフを抜きやすくするため、あえて外していますね。
マルチマウントシースモデルの場合はこのようなパーツが付属し…
リュックのショルダーストラップに装備することができます。
この位置は作業するとき邪魔になりにくいので、なかなか良さげです。
箱出し状態の切れ味
それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。
切り口が少し荒れますが、きちんと切れました。
続いて、わりばしフェザースティック。
摩擦感はありますが、しっかりと削ることができます。
点数に表すと、75/100点といった感じですね。
フィールドテスト
直径6cmほどの枝をチョッピング。
若干小ぶりなナイフになるので、威力は低いですね。
この太さだと10分前後はかかってしまいます。斧かノコギリを使ったほうが効率的です。
続いてバトニング。
見事に割れました。
ナイフ自体は頑丈ですが、刃がそれほど厚くないため、直径が5cmを超えてくると挟まりやすくなります。
細めの薪を小割にするくらいが良いでしょう。
強めに叩いたけど刃こぼれなし。なかなかの靭性です。
そしてフェザースティック。
あまり良い出来とは言えませんが、焚き付けにはなるでしょう。
シースは刃が当たらない構造になっているため、水に濡れたり汚れたままでも気兼ねなく収納できます。
食材カット
フィールドで酷使した後でのトマトカット。
少し大味な切れ方ではありますが、研いでない状態でこれなら十分ですね。
ブレード鋼材
ガーバーグのブレード鋼材はステンレス鋼の「14C28N」。
刃持ちが良く、研ぎやすく、腐食に強いのが特長。
バランスの良い鋼材です。
メリット
・刃持ちが良い
・全体的に頑丈
・フェザースティック性能が高い
・フルタングナイフとしては軽量コンパクト
・水濡れと汚れに強い
デメリット
・チョッピング、バトニング性能がやや低い
・繊細な食材カットには不向き
結論
これ一本でブッシュクラフト作業を完結させるのは厳しいけど、やろうと思えばできなくもない、絶妙な立ち位置にいるナイフですね。
ノコギリで枝を手頃な長さに切ってからバトン→フェザーの流れでいくのが現実的かなと思います。
より切れ味と刃持ちを求めるのであれば、カーボンモデルを選ぶと良いでしょう。
モーラ・ナイフ Morakniv Garberg Multi-Mount
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