こんにちは!のとむらです。「ナイフ1本であらゆる作業をこなしたい!」キャンプやブッシュクラフトが好きな人なら、誰もが一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
そこで今回はナイフマニアの私が、文字どおりナイフ1本だけで大きな木の枝を解体し、薪を作ってみたいと思います。
焚き火までは実演できなかったのですが、ナイフ遊びの参考にしていただけたら幸いです。
用意した木の枝

今回用意した木というか、枝がこちら。
いざフィールドで薪集めをすると、こんな感じの巨大な枝が落ちていることがあります。
全長187cm。直径は一番太いところで9cm。
解体して薪が作れれば、けっこう長いこと燃えてくれるんじゃないでしょうか。
使用ナイフ

そして解体に使うナイフはこちら。
じゃじゃん、ケーバーの「ベッカーBK2」です。
入手しやすいナイフの中ではトップクラスの破壊力と耐久性を持ち、切れ味もそこそこ。
炭素鋼なので錆びやすいですが、コストパフォーマンスとカスタマイズ性の高い、人気ナイフです。

ずっしりとした手応えと重厚感。
一度手にすると、やみつきになります。
ルール
今回の解体にあたって、次のルールを設けました。
・ナイフ以外の道具は使わない
・手で折る、地面に叩きつけるなど、人力に頼るのはOK
・無理せず、安全に、こまめに休みながら作業を行う
ではさっそくやっていきましょう。
薪作りスタート
まずはチョッピングで小枝を打ち落とし、手頃な大きさに切り分けていきます。
細い部分は楽に切断できるのですが、太い部分はBK2の破壊力をもってしても、時間がかかりますね。
ときどき持ち替えて利き腕を休ませたり、ある程度削れてきたら地面に叩きつけて折るなど、できるだけ楽をしました。

ハンドルのエンド部分に指をかけ、手首のスナップで打ち込むと威力が上がる、ちょっとした裏技。

1時間20分ほどでチョッピング完了。うーん、絶対ノコギリ使ったほうが早いですね(笑)
でも、まあそこはロマンということで。
次はバトニングで本格的に薪を作っていましょう。

まずは細い薪をさらに細かく割って焚き付け用に。
削ってフェザースティックにすれば燃えやすさアップです。

中ぐらいの薪は量が大事なので、なるべくたくさん作ります。
一刀両断できなさそうなものは無理せず三等分にしました。

節だらけでどう頑張っても割れなさそうな薪は、皮を剥がしてテーブルにしたり、バトニング時の土台に使うとしましょう。
実際の焚き火では、火が大きくなってから投入するのもアリですね。
大きいぶん、長いこと燃えてくれます。

叩き棒に使えそうな薪は、割らずにとっておくことに。
運良くハンマーのような形状をしていたおかげで、バトニングの威力を高めることができました。

丸くてまっすぐな薪はウッドクラフトに使えるかもしれないので、真横にバトニングして切断面をキレイにしておきます。

バトニング完了。
チョッピング作業と合わせて1時間50分ほどでした。
私はもやしっ子ならぬ、もやし中年なのでアレですが・・・筋力と体力がある人がやればもっと早く済むと思います。

今回頑張ってくれたBK2。コーティングに木屑がべったり付きましたが・・・
刃こぼれは一切ありませんでした。
少なく見積もって2000回は木に叩きつけたのですが、いやはやケーバーの1095タフすぎですね(笑)
さすがに切れ味は落ちただろうから、後で研ぐとします。
おわりに

やはりあれだけ大きな木の枝を解体するのは大変で、次の日は筋肉痛になりましたが、なかなか楽しかったです。
時を忘れ、男のロマンを存分に味わうことができました。
また、ナイフ1本でも、ある程度なんとかなるってことが証明できたかなと思います。
ただBK2の場合、コーティングに付いた汚れを落とし切るのは難しく、錆びやすいので調理には向きません。
実際のキャンプで使う場合、調理用ナイフは別で持って行くことをおすすめします。

スパイダルコの「デリカ4」。
ステンレス鋼で錆びに強く、切れ味が鋭いので食材カットに最適。

BK22のシースの前ポケットにちょうど入ります。

KA-BAR アウトドアナイフ カンパニオン ベッカー BK22

スパイダルコ(Spyderco) デリカ4 VG-10 フルフラットブレード ブラック 直刃 C11FPBK
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