こんにちは!セミプロイラストレーターの、のとむらです。
自分でセミプロを名乗っちゃうとかしょぼいのですが、事実なので仕方ありません(笑)むしろセミプロレベルだからこそ伝えられることもあるのではないかと思っています。
さて、イラストを描いている人のなかには・・・
「イラストが上達したい!」
「絵の描き方が分からないけど、専門学校に通う余裕はないので独学で勉強したい!」
このような向上心を持っている方も多いと思います。そこでおすすめなのがイラストの勉強本。
私はイラストの専門学校に通いましたが、学校で教わったことはほとんど身についておらず、本を片手に自分で勉強してプロになりました。
ワンピースで有名な漫画家の尾田栄一郎先生も独学で勉強をしたと言いますし、独学の力はある意味では学校以上です。
イラストにも色々なジャンルがありますが、ここでは私が描いているような、「かわいい系イラスト」の上達を目指す方々に向けて、おすすめの勉強本を紹介したいと思います。
本で勉強するときの注意点
本を紹介する前に注意点をまず一つ。イラストの勉強本は読むだけではダメです。
天才でもないかぎり、パラパラと読んだだけでは何も身につきません。
全ページに描かれている絵を模写するなど、実際に手を動かして体に覚え込ませましょう。
絵を上達させるには、普通の人がやらないような地味な努力を重ねることが、最も効果的なのです。
スーパーマンガデッサン 作画のための考えるデッサン

人物の描き方が学べる本。ある程度リアルなマンガ調の絵で、骨格や筋肉など、人体の構造について解説されています。
私は本書を1日2ページずつ模写して、人物の描き方を体に覚え込ませた結果、何も見なくても大体のポーズは描けるようになりました。
本書の絵はある程度デフォルメが効いているので、リアルタッチの絵が描きたい人には物足りないかもしれませんが、かわいい系のイラストを描く人には必要十分。
顔だけとかバストアップだけとか、まともに人物の絵が描けない人が本書を使って修行すれば、劇的に上達することまちがいなしです!
素顔のイラストレーター(POOKA STYLE)

100%ORANGEさんや坂崎千春さんなど、第一線で活躍するイラストレーター10人からインタビューを集めたムック。
イラストレーターになったきっかけ、絵を描くときに意識していること、仕事以外ではどんなことを考えているのかなどが書かれています。
直接的なテクニックについては触れていませんが、それぞれの作品が載っているので、学べるものは多いでしょう。
パース塾 画力がメキメキUPする!一番簡単な遠近法講座

背景を描くのに欠かせない技術、「遠近法」。
本書では一点透視図法、二点透視図法、三転透視図法の法則が分かりやすく書かれており、パースの基本について学ぶことができます。
私は本書でパースの練習をした結果、ちょっとした背景のある絵が描けるようになりました。建物、室内、テーブルなど、身近な物の描き方も載っているので、背景を描くのが苦手な方におすすめです。
イラストのこと、キャラクターデザインのこと。

「Suicaのペンギン」や「チーバくん」を手がけるイラストレーター坂崎千春さんが執筆したキャラクターデザインのノウハウ本。
自身がどのような手法でキャラクターを作っているかが、ことこまかに書かれています。
絵描きにはオリジナリティというものがあるので、丸パクリするわけにはいきませんが、(そもそも簡単に真似できない)かわいいイラストを描くためのヒントがぎっしり詰まっています。
イラストレーターの仕事 プロとして知っておきたいノウハウ

イラストレーターの営業方法に主体を置いた本。売り込み先の種類や打ち合わせのマナーなど、フリーランスとして生き残っていくためのノウハウが書かれています。
絵を上達させるための方法も少し載っているので、表現力と営業力をどちらも磨きたい方にぴったり。
本書の挿絵を担当している関根まさみちさんのイラストも、シンプルでとてもかわいいです。
ジャック・ハムシリーズ 動物の描き方

動物の描き方が学べる本。動物の骨格や、歩くときの各部の動きなど、リアルタッチのイラストを用いて解説されています。
動物のイラストって意外なことに、動きがリアルなほうがかわいく見えたりするのですよね。
犬、猫、馬、熊などの四足歩行の動物が中心ですが、猿や鳥なども載っているので、ある程度の動物はこれ一冊で勉強できます。
サルでもわかる!デザインの本

グラフィックデザインの基本が学べる本。デザインって一見イラストに関係ないようにみえるのですが、実はめちゃくちゃ大事。むしろ土台みたいなものです。
せっかく良いイラストが描けても、土台であるデザインが悪いと台無しになってしまいますからね。
本書に書かれているデザインの手法は、初心者でも実践しやすいよう、シンプルなものになっています。
色見本みたいなのも載っているので、イラストの色選びが苦手な人にもおすすめです。
まとめ
かわいい系のイラストを描く場合、ヘタでもパースが狂っていても問題ないと思われがちですが、画力があったほうが絵に説得力が出ますし、かわいらしさもパワーアップします。
今回紹介した7冊では、
・人物描き方
・動物の描き方
・遠近法
・構図
・色
・キャラクターデザイン
・プロになる方法
これらの分野が学べるので、イラストを描く力がバランスよく向上できますよー。
ちなみに、本の内容を完全にマスターできなくても大丈夫です。私なんかは30%ぐらいしか吸収できていませんが、それでもかなり役に立っています。
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