こんにちは!のとむらです。ブッシュクラフトの定番アイテムであるナイフ。
自然の雰囲気にマッチする北欧ナイフを好んで使っている人は多いと思います。
なかでもダントツで人気が高いのがヘレナイフのテマガミ。
今回は、その人気の秘密に迫っていきましょう。
Helle(ヘレナイフ) テマガミ CA

刃長:約110mm
全長:約230mm
刃厚:約3mm
重量:約155g
エッジ形状:スカンジグラインド
タング構造:ハーフタング
ブレード鋼材:トリプルラミネートカーボンスチール
ハンドル材:カーリーバーチ
シース素材:レザー(本革)
ノルウェーのナイフメーカーである「ヘレ」の代表的存在であるテマガミ。
カーボンスチール(炭素鋼)とステンレスの2種類あり、カーボンスチールのほうが人気のようです。(私が購入したのもカーボンスチール)

ハンドルの模様は一つ一つ違うみたいで、私のは美しいというより素朴な印象でした。
自分に似合っているので当たりっちゃ当たりかも。

特徴的な筒状のパッケージに入っています。
これはこれで、とっておきたくなりますね。

中にはクロスと説明書が同梱されています。

テマガミの構造について書かれているみたいですが、英語なので読めません(笑)
ブッシュクラフトやキャンプに合うデザイン
ヘレナイフテマガミの人気の秘密はやはり、このあたたかみのあるデザインでしょう。
ナイフ特有の威圧感が少ないですし、キャンプ場の雰囲気にも合います。
こりゃあ、売り切れになりやすいのも分かる気がしますね。
ハンドルの握り心地が好評

テマガミで特に好評なのがハンドル。
カーリーバーチの模様が魅力的であることに加え、中央部分がぷっくりと膨らんでいるので、とても握りやすいとのこと。
たしかに持ってみた感じ、サラサラしていて最高でした。
それでいて滑らないし、水に濡れてもすぐ乾きます。

ちなみにウッドハンドルの北欧ナイフはもう1本持っていますが、こちらも握り心地良いです。
ブレード鋼材がトリプルラミネート

ヘレナイフのテマガミは、炭素鋼・ステンレスどちらも三枚構造になっています。
ステンレスモデルのほうは元々錆びにくいですが、両サイドにさらに錆び強いステンレス鋼を挟み込むことによって耐食性をアップ。
炭素鋼モデルはカーボンにカーボンを挟んでいるわけなので、耐食性は期待できそうにありません(ただ、何かメリットがあってトリプルラミネートにしているはず)

反対側はこんな感じです。
ハーフタングでほどよい強度

テマガミは「ハーフタング」という、ナイフの中でもちょっと珍しいタイプ。
フルタングほどではないですが耐久性は高く、重心もハンドルに寄っていないので持つと軽く感じます。

刃厚は約3mm。
厚すぎず、薄すぎずといったところです。
シース

ヘレナイフテマガミには本革シースが付いてきます。
見た目が安っぽいとは聞いていたのですが、個人的には良いほうだと思いますね。
シンプルだから、そういう風に見えるのかも。
革のシースにナイフを入れたままにしておくと錆びてしまったりするのですが、このシースは刃が当たらないようになっているので、ぜんぜん錆びません。
管理が楽でたいへん素晴らしい。

裏側にはベルトループ付き。
切れ味
それでは切れ味をみてみましょう。まずはコピー用紙から。

ほんの少しだけ引っかかりを感じましたが、スパッと切れました。
1本1本手作りの職人技おそるべし。

続いてわりばしフェザースティック。
こちらもサクサクと怖いくらいに切れました。切れ味の良さは間違いなくトップクラスです。

お次はなんと・・・バトニングしちゃいます!
テマガミは高価で入手しづらく、芸術品のような美しさがあるので、「もったいなくて使えない!」という人がけっこういるみたいですね。
私も買ったばかりの頃はそうでした。
でも年数経つうちに・・・なんか、もういいかなって(笑)
というわけで、直径6cmほどの薪を割っていきます。

キンキンに乾かしたせいか、ものすごく堅く、なかなか刃が入っていきません。
ハーフタングでハンドルが軽いせいか、手前側に食い込ませるのが難しいです。

強めに叩いて、なんとか割ることができました。

割った薪でフェザースティック。
これは形が曲がってるので難しかったですが、それでも良く削れますね。

まっすぐな薪なら楽勝です。

使用後、あれだけ美しかったブレードが無残な姿に。
しかし150回以上も叩いて、刃こぼれやガタつきが起きなかったので、耐久性は高いと思われます。
バトニングは・・・できるけど破壊力が微妙なので、やめたほうがいいですね。
どうもハーフタングが足を引っ張っている気がします(同じ薪でもフルタングであるガーバーグのほうが早く割れた)
そのかわり、フェザースティックはやりやすいです。
切れ味が良いので力を入れなくても削れるし、堅いところでも力いっぱいゴリゴリ削ることができます(ここではハーフタングの良さが活きてくる)
個人的にテマガミは、バトニングやチョッピングに使用せず、フェザースティック専用ナイフにするのが良いんじゃないかなと思いました。
ちなみにブッシュクラフトのメッカである北欧では、薪は斧で割るのが主流で、ナイフは切ったり削ったりするのに使うそうです。
つまりテマガミでバトニングするのを避けたとしても、使い方としてなんら問題ないということになります。
まとめ
ヘレナイフのテマガミは、デザインと実用性のバランスが良いナイフだと感じました。
比率的にはデザイン6:実用性4といったところですかね。
ブッシュクラフトでは便利で画期的な道具よりも、アナログチックな道具が好まれる傾向にあるので、そういった意味でこのテマガミはベストマッチしているのかもしれません。

ヘレ・ナイフ Helle knife Temagami CA

ヘレ・ナイフ テマガミ Helle knife Temagami Stainless
こちらはステンレスモデル。
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