ボーカーエルクハンター購入レビュー。ハンティングナイフの1本目に良いかも



こんにちは!のとむらです。コスパの良いフルタングナイフとして有名なボーカーマグナムシリーズ「エルクハンター」。

「作りが雑」

「バトニングしたら折れた」

なんて意見もありますが、実際のところどうなのでしょうか?

そこで今回は、ナイフマニアである私が人柱となり、エルクハンターの品質と実用性をレビューしていきたいと思います。

 

ボーカー マグナム エルクハンター

ドイツに拠点を置くボーカー。

こちらのエルクハンターは茶色のウッドハンドルに黒いヒルトという、ツートンカラーが印象的ですね。

「マグナム」とはシリーズの名称のことで、ボーカーの中で一番ランクが低いシリーズとなります。

箱はこんな感じ。

こちらが本体。

刃長は約96mmと、普通より少し短め。

ブレード形状はハンティングナイフでよく見かけるドロップポイントです。

刃厚は約4mmのフルタング。

真ん中から先端にかけて背が薄くなっています。

ハンドル材はパールウッド。お世辞にも美しいとは言えません。

私が買ったものは、このように一部欠けています。

さきほどマグナムシリーズは一番ランクが低いと言いましたが、こういうことです(笑)

手に持つとこんな感じ。

ネットの商品写真だとフルタングという期待値もあって大きく見えますが、実際はけっこう小さめです。

シースは革製ですが・・・

このように安っぽくペラペラです。

裏側にはベルトループが付いています。

切れ味

それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。

少し引っかかりますが、比較的キレイに切れます。

続いて、わりばしフェザースティック。薄くは削れますが、カリカリとした摩擦感が強いですね。

ではいよいよフィールドテスト。このナイフは本来ハンティングナイフだと思うのですが、バトニングなどに使いたい人が多いと思うので検証してみます。

まずは直径4cmほどの枝をチョッピング。

無事に切断できました。

普通のシースナイフより一回り小さいためか、威力はやや弱いですね。

モーラナイフのガーバーグが10だとすると、エルクハンターは7といったところ。

続いてバトニング。

細いわりに堅い薪なので苦戦しましたが、なんとか割れました。

強めに叩いたけど折れませんでしたね。刃こぼれもありません。

割った薪でフェザースティック。堅いにもかかわらず、よく削れました。

結論としては、チョッピングやバトニングは一応できるけどパワーが弱いので、力仕事を積極的にやるのは向いていないですね。フェザースティックなどの細かい作業のほうが得意です。

 

その後、調理ナイフとしての性能を確かめるため、トマトを切ってみることに。

バトニングした後のわりには、キレイに切れました。薄くスライスも可能です。

続いてニンジン。皮がスルスルと剥けますね。さすがハンティングナイフ。

しかしカット作業では刃厚があるせいか、スパスパと快適には切れませんでした。

力で押し切ろうとするとヒルトがまな板に当たってしまうため、やりづらいです。

だいたいこんなもんでしょうか。

狩猟をやったことがないので、ちょっと分からないのですが、ニンジンの皮剥きのしやすさを関連付けると、獲物の解体に向いているのかなと思いました。

ブレード鋼材

エルクハンターのブレード鋼材は「440A」

420シリーズの上位版みたいなステンレス鋼で、錆びに強くて刃こぼれしにくく、研ぎやすいのが特長。

硬度が低いがゆえ、刃持ちが悪いのが弱点です。

メリット

・小回りが効くので、フェザースティックに向いている
・ステンレスの中でもかなり錆びに強い
・値段が安いので、ハンティングナイフの1本目に良さそう

デメリット

・バトニングやチョッピングは一応できるけど、向いていない
・まな板の上で調理するとヒルトが当たりやすい
・仕上げが雑

このナイフを買った理由

冒頭でも言ったように、人柱になるためですね。正直なところ気に入って買ったわけではありません。

ただ、この安さでウッドハンドル、革製シースと、ハンティングナイフの雰囲気を味わえるのは良いですね。

私は狩猟をやったことがないので憶測ですが、解体に慣れないうちはナイフをボロボロにしてしまう可能性があるので、

エルクハンターを練習台にしてから、本格的なハンティングナイフに買い替えるのも良いんじゃないかなと思いました。

 


BOKER マグナム エルクハンター シースナイフ BOM

 

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