こんにちは!のとむらです。高硬度なプレミアム鋼材として有名なCPM-S30Vステンレス鋼。
最近はS35VN、S45VN、S110Vなど新しいものが次々に出てきて影が薄くなっている印象ですが、実際のところどうなのでしょうか?
2本ほど持っているので、切れ味やら実用性についてお伝えしたいと思います。
CPM-S30Vステンレス鋼の特徴
粉末冶金鋼(ふんまつやきんこう)と呼ばれる、パウダー状にした金属をガチガチに固めた高級なステンレス鋼で、
刃持ちが良く、錆びに強く、靭性が高くて刃こぼれしにくいのがメリット。
硬いがゆえに研ぎにくいのが弱点ですが、それ以外では全体的にステータスの高い鋼材です。
ただ噂によると刃こぼれしやすく、改良版としてS35Vが開発されたのだとか。
そのへんも含めて見ていきましょう。
CPM-S30Vステンレス鋼が使われているナイフ
Spyderco(スパイダルコ)パラミリタリー2

スパイダルコの人気モデル。
鋼材違いで数種類あるうちのCPM-S30Vバージョン。

コンプレッションロックシステムによって片手で軽やかにブレードを開閉できます。

ハンドル材には耐久性と耐水性の高いG10を採用。
BENCHMADE(ベンチメイド)グリップティリアン

ベンチメイドの人気かつ定番モデル。

こちらも片手でブレードを開閉でき、特に開けるときがやりやすいです。

ハンドルには丸みがあり、堅い枝を削るときなど力を込めやすくなっています。
CPM-S30Vの切れ味
それでは各自みてみましょう。
Spyderco(スパイダルコ)パラミリタリー2

コピー用紙をスムーズに切ることができます。
切れ味が普通のナイフだと難しい、浅い角度も余裕です。

わりばしフェザースティックは少し摩擦感があるものの、よく削れます。

堅い枝の場合はまぁまぁですね。フラットグラインドのためか、削るより切る作業のほうが適しているようです。
BENCHMADE(ベンチメイド)グリップティリアン

コピー用紙は引っかかりが強く、破れたような切り口に。

わりばしフェザースティックはそこそこ削れます。
ここでいったん研いでみることに。

コピー用紙は切り口がまだ荒いものの、きちんと切れるようになりました。

わりばしフェザースティックも原型を留めないほどフワフワですね。

最後に堅い枝を。こちらも焚き付けに使えるぐらいに削れました。
2本しか検証していないので説得力に欠けてしまうのですが、切れ味はナイフによって差がある印象ですね。
カット作業はパラミリタリー2。削り作業はグリップティリアンに分があります。
ただ、刃持ちはどちらも良いと感じました。
刃こぼれも、枝を削るぶんには全く起きません。
フォールディングナイフの中では狙い目の鋼材かも
フォールディングナイフの場合、食材を切ったり枝を削ったりと、ソフトな作業をするときに使うのが通常だと思うので、刃こぼれのしやすさは正直気にならないですね。
研ぎに関しても、下手な私が実用レベルの刃を付けられるぐらいなので大丈夫かなと。
その弱点を除けば、切れ味と刃持ちが良くてサビにも強いわけですから、フォールディングナイフには文句なしの鋼材と言えるでしょう。(骨に刃が当たるリスクのある肉や魚、冷凍したカチカチの食材を切るとかなら話は別ですが)
しかも新しい鋼材が出てきたおかげで、注目から外されて入手しやすくなっていますからね。狙い目です。

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