昔の日本の子どもはみんなポケットナイフを持っていた!

日本はナイフに対する取り締まりが厳しく、キャンプや釣りに行くなどの正統な理由がないかぎり、どんなに刃渡りが短くても持ち歩くことはできません。

ところがどっこい、昭和30年頃の子どもたちは「肥後守」と呼ばれるポケットナイフを常に持っていたそうで、学校で使う鉛筆を削ったり、竹とんぼなどの遊び道具を作ったりしていたそう。

 

肥後守とは?

日本製の折りたたみ式ナイフ。サイズが複数あって、大きいモデルだとハンドル100mmとかあるので、すべてをポケットナイフと括ってよいのか悩みどころですが、下から2番目の大きさのものだと使い捨てライターぐらいの大きさで、かなりコンパクトです。

肥後守の歴史は古く、戦前から使われていたそう。ロック機構をもたないため、安全性にやや難があるのですが、正しく使えばケガをするおそれはほとんどないとのこと。また、コンパクトながら作りが単純であるため、長く使っても壊れないというタフさを兼ね備えているのだとか。

私は一度、購入しようか考えたのですが、ロックがないのがやはり気になるため保留にしています。でも日本古式の刃物という感じでかっこいいよね。天然木のハンドルだと経年劣化で欠けたりしてしまいますが、肥後守は真鍮製ハンドルなのでサビに気をつけてさえいれば長持ちしてくれそうです。

ちなみにもし欲しいのであれば、類似品に注意してください。「肥後守」を名乗ってよいのは永尾駒製作所だけだそうです。

 

当時の人の話

私が中学生の頃、学校の先生が授業中に子どもの頃の話をしてくれたことがあったのですが、当時はみんなポケットナイフを持っていて、パチンコで野鳥を撃ち落としてナイフでさばいて焼き鳥にして食べていたそうです。

もちろん当時の子どもたち全員が狩猟にナイフを使っていたわけではないと思いますが、なかなかワイルドですね。鳥がかわいそうという声も聞こえてきそうです。しかし昨今のナイフによる凶悪事件を考えたら、諸先輩方はナイフの使い方を正しく把握していたように見受けられます。

また、あまり関係ない話ですが、光浦康子さんの相方として知られる大久保佳代子さんは子どもの頃、飼っていた小鳥がヘビに丸飲みにされてしまったときに、駆けつけてきた父親がナイフでヘビをぶった切り、中から小鳥を救い出したことがあったそうです。

大久保康子さんのお父さん世代全員がヘビをぶった切って小鳥を救出していたわけではないと思いますが、やはり昔の人はワイルドですね。

 

小学生の頃にナイフを支給された私

さかのぼること約20年前、当時の小学校の担任の先生が一風どころかだいぶ変わった人で、受け持ったクラスの生徒に、鉛筆を削らせるという名目でナイフを支給していたのですよね。(費用は保護者負担)

今でこそ、学校の先生がそんなことをしたら大問題に発展しそうですが、まだインターネットが普及していない平成初期のころはそのへんがゆるかったのです。

実際に渡されたナイフは肥後守ではなく、「切り出しナイフ」という彫刻刀に似たような形のナイフ。支給されてからは鉛筆削りの使用は禁止となり、私たち生徒は幾度も失敗しながら鉛筆を刃物で削る技術を身に付けていきました。

最近になって、他に前例がないか調べてみたのですが、子どもに鉛筆を刃物で削らせることを推奨する人は少なからずいるようで、脳が活性化されるとか、手先が器用になるとか、遊び道具を自分で生み出すようになるので工夫する力が身に付くなどのメリットがあるようです。

 

なぜ子どもたちの手からナイフが消えたのか

子どもがナイフを持つ風習が終わりを迎えたのは、昭和35年に起きたナイフによる凶悪事件が大きなきっかけだと言われています。子どもにナイフを持たせるのは危険だという思想が高まり、鉛筆削り器などの便利な道具の普及も手伝って、徐々に衰退していったそう。

ちなみに日本よりも刃物に寛容なアメリカでさえ、9.11同時多発テロをきっかけに、それまで飛行機に持ち込み可能だったポケットナイフの持ち込みが禁止になったそうです。

最近でいうとドローンなんかもそうですけど、便利なものが出回ると必ず何かしら事件が起きて、あっという間に規制されていきますよね。

 

子どもにナイフを使わせるとしたらどんなナイフがおすすめか

ナイフの取り締まりが厳しくなったとはいえ、家族でキャンプに行ったときぐらい子どもにナイフの使い方を教えたいという親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。私が親の立場なら子どもにどんなナイフを使わせようかなと思って探したところ、良さそうなものを発見しました。

 

MOKI KNIFE(モキナイフ) ミーク

岐阜県にある、高品質なポケットナイフを作ることで有名なナイフメーカー「モキナイフ」。この「ミーク」というモデルは刃長52mmと、鉛筆削りや工作をするのにちょうどよいサイズで、ブレード材質は錆びにくいステンレス鋼。

ブレードを開ききると同時にロックがかかるロックバック方式を採用しており、シンプルで高級感のあるデザインが目を引きます。しかも嬉しいナイロンケース付き。ポケットナイフとしては文句なしの一品です。

なぜこのナイフがおすすめなのかというと、小さな子どもにちょうどいいサイズであることと、本物感がハンパないからです。子どもって5、6歳にもなると高級品と安物の見分けがつくようになると思うのですよね。あくまで私の考えですが、もしナイフに興味がある子どもだったら、安物を渡すよりも高級品を渡したほうが大切に扱ってくれる気がします。ケースも付いていますし、ふだんは厳重に引き出しの中に保管してくれるのではないかと!まあ、希望的観測ですが・・・。

 

まとめ

というわけで、子どもとナイフの関係について自分が思うことを書いてみました。ナイフは子どもの情操教育に良いみたいな書き方をしましたが、そんなもん危険だと言う人の気持ちもよく分かりますし、子どもに絶対に必要な道具だとも思いません。これからもナイフ好きには肩身の狭い時代が続くことでしょう。

関係ない話ですが、むかし読んだ本で、「おれはそいつがどんなナイフを持っているかで、事件を起こす奴か、本当にナイフが好きな奴か分かる」と言っている人がいて、すごく納得したことがあります。そういう人が一人でも増えてくれたら良いなと思う今日この頃です。

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