こんにちは!のとむらです。タクティカルナイフといえば、機械的で好き嫌いが分かれにくいデザインが多いですが、
なかには一般受けしなさそうなのもあります。
その名はバック「GCK」。
クセが強いを通り越した毒々しいデザインに、果たしてあなたは魅了されるでしょうか?
BUCK(バック)891BRS1 GCK グランドコンバットナイフ スピア タン

アメリカに拠点を置くバックナイフ。
こちらのGCKは、爬虫類の皮膚のような、亀の甲羅のような、一言ではなんとも言い表せない雰囲気がありますね。
良く言えばカッコイイ。悪く言えば気持ち悪いです(笑)

そんな見た目に反して、ギフト品みたいな箱に入っているから驚き。
バックナイフの中では高級モデルということでしょう。

槍のようなブレード形状はスピアポイント。
グレーセラコート仕上げという、黄土色のようなコーティングが施されています。

刃長は約142mmと、バトニングするのにちょうどいい長さです。

裏側はこんな感じ。

刃厚は一番厚いところで約5mmのフルタング。中央あたりは薄くなり・・・

先端でまた厚みと強度が復活しています。

毒々しいハンドルの素材は、まさかのG10。
耐久性が高く、水濡れに強いです。
だんだん目が慣れてくるとカッコ良く見えてきます(笑)

エンド部分は鋼材が突き出ていますが、これはハンマーというより紐を通すためのものでしょうね。

手に持つとこんな感じ。手ざわりは意外にもサラサラしていて滑りにくく、握りやすいです。

付属のカイデックスシース。
ナイフを差し込むとカシャッと固定されるタイプ仕組みです。

裏側にはMOLLEシステムに対応したベルトループを搭載。
これを取り外して、カイデックスのみにすることもできます。
切れ味
それでは切れ味を見てみましょう。まずはコピー用紙から。

多少引っかかりますが、キレイに切れました。

続いて、わりばしフェザースティック。こちらも摩擦感がありますが、よく削れます。
ゾリゾリとした削り心地で、じつに快適です。
ではいよいよフィールドテスト。まずは直径6cmほどの枝をチョッピングしていきましょう。

ガガガガッ!!
5160スプリング鋼は衝撃に強いとのことなので、いつもより多く叩きつけてみました。

ズバンッ!と、切断完了。
ブレードが軽くて刃幅が狭いためか、あまり威力が出ませんでした。
モーラのガーバーグのほうが威力高いかもしれません。
ハンドルも細身で硬いので手が痛くなります。

続いてバトニング。

問題なく割れました。
刃厚が途中で薄くなっていますが、とくに影響はなかったですね。

刃こぼれなし。衝撃に強いというのは本当のようです。

割った薪でフェザースティック。
堅い枝のわりによく削れます。

そして思っていたとおり、ブレードの先端が強いですね。
遠慮なくゴリゴリ削れます。
全体的な使用感としては、「ナイフ自体は頑丈だけど、人間に優しい形状ではない。」って感じですね。ESEE4やESEE6と似たタイプのナイフです。
でもミリタリーチックでかっこいいので、また使いたいという気分になります。
ブレード鋼材
GCKのブレード鋼材は「5160スプリング鋼」。
バネ鋼と呼ばれる炭素鋼で、硬くて刃持ちが良く、衝撃に強いのが特長。
錆びやすいのと、刃が削られにくい性質のため、研ぎにくいのが弱点です。
メリット
・先端が鋭利で強いので、木をグリグリして穴を空けることができる
・ブレードが長くて衝撃に強いので、バトニングやチョッピングで有利
・シースが頑丈かつ機能的で、抜き差ししやすい
デメリット
・ハンドルが硬いので、手が痛くなる
・錆びやすいので調理には不向き
・研ぎにくい
このナイフを買った理由
5160スプリング鋼がどんなものか気になったのと、厳しいフィールドテストを耐え抜いたという実績に惹かれたからですね。
でもじつを言うと、当初はこの毒々しいデザインが気持ち悪く、買ったことを後悔したくらいでした。
それが日数を重ねるごとにじわじわとカッコ良く見えてきて、今では用もないのに手にとって眺めたりしています笑
「いつ愛着が湧き始めるか分からない。」
これはナイフの面白さの一つだと思います。
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