こんにちは!のとむらです。ケーバーナイフの中で人気が高いベッカーBK2。
これより一回り大きいBK10というモデルもあるのですが、そちらもなかなかの人気なので、どっちを買おうか迷ってしまう人がいるみたいですね。
そこで今回は、BK2とBK10の違いを解説し、どっちがおすすめなのか、私の考えをお伝えしたいと思います。
結論から言うとタイトルにあるとおり、ナイフマニアの人にはBK2、ナイフ初心者の人にはBK10がおすすめです。
ケーバーBK2とBK10の違い
ブレード形状

BK2は背がまっすぐ。
BK10にはランプという盛り上がった部分があります。
細かい作業をするとき、ここに親指をかけることで安定感が増すんですね。
ただ、しばらくすると親指が痛くなってくるので、あまり実用的ではありません。

斜め上から見ると、形状の違いがハッキリと分かります。
刃長
BK2:約127mm
BK10:約139mm
BK10のほうが約12mm長いですが、そこまで差は感じないですね。
BK2もシースナイフとしては刃長に余裕があるほうなので。
刃厚

BK2:約6.6mm
BK10:約5mm
BK10よりBK2のほうが約1.6mm厚いです。
この差はけっこう大きいかなと思います。
堅い木をバトニングするときに厚みが少しでもあるほうが割りやすくなるからです。
ハンドルの太さ

私は手が大きいほうですが、BK2のハンドルは太く感じますね。
対するBK10は普通というか、モーラナイフのガーバーグやバークリバーのブラボー1を持ったことがあるなら、違和感を感じない太さです。
重量
BK2:約454g
BK10:約350g
BK10よりBK2のほうが100gほど重いです。
数値だけ見ると大差ないように思えるのですが、実際に持ってみるとけっこう違いますね。
BK2は明らかにずっしりしていて、重心が先端寄りなので振りかぶって寸止めしたとき慣性にひっぱられる感覚があります。
対するBK10は重心バランスが良いのでコントロールしやすく、振りかぶって寸止めしたときピタッと止まります。
BK2は手斧に近い感覚で、BK10はナイフの範疇にいるって感じです。
シース

上:BK2
下:BK10
BK2はカイデックスシースかナイロンシースの2種類から選べます。(ナイロンシースモデルの名称はBK22)
対するBK10はナイロンシースのみ。
ナイロンシース自体のサイズはBK10のほうが少し大きいですが、ほぼ同じです。
使用感の比較
では次に、実際の使用感の違いについて比較していきましょう。
純粋な切れ味
どちらも同じ鋼材なので、ほぼ変わりませんが・・・
BK10のほうが刃厚が薄くてエッジが鋭角なぶん、切れ方がシャープです。
フェザースティック

左:BK2
右:BK10

左:BK2
右:BK10
削っていて疲れにくいのはBK2ですね。
薄く削りやすいのはBK10。
バトニング


写真1枚目:BK2
写真2枚目:BK10
まだ同じ薪で試していないので肌感覚になりますが、BK2のほうが刃厚があるぶん有利ですね。BK10より1.3倍ぐらい楽です。
重心が先端寄りなのも多少は影響していると思います。
BK10のほうがリーチは長いですが、刃厚の差を埋められるほどの利点ではありません。
とはいえBK10も刃厚5mm台のナイフとしては刃幅が大きいので、バトニング性能は高いほうです。
チョッピング
チョッピングは状況によって変わりますね。
たとえば、枝が短くて全力でナイフを振りかぶれない場合・・・

左:BK2
右:BK10
エッジが鋭角であるBK10のほうが、食い込みやすいです。

左:BK2
右:BK10
反対に、枝が長くて全力でナイフを振りかぶれる場合は、BK2のほうが少ない回数深く切り込めます。
検証結果をまとめると・・・
力いっぱいぶん回す作業はBK2のほうが有利で、器用に立ち回る作業はBK10のほうが有利ということが分かりました。
ナイフマニアにBK2がおすすめな理由
BK2ほどの刃厚と重量があるナイフは、数少ないからですね。
ナイフマニアの人はある程度本数を持っていると思うので、差別化をはかる意味でもBK2のほうが良いんじゃないかなと思います。
わたしは2本とも買いましたが、どっちかしか残せないとしたら迷わずBK2を残します。
初心者にBK10がおすすめな理由
ナイフとしてのバランスが良いからですね。
ナイフ初心者の人はそんなに本数を持っていないと思うので、
手斧に近いBK2よりも、ナイフらしさが残るBK10のほうが、感覚をつかむのに最適かと思います。

KA-BAR アウトドアナイフ カンパニオン ベッカー BK22

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